40代 男性

どうか、ほんの少しだけ、ほんの小さな一歩だけ踏み出す勇気を出してみてください。

私は40代、一人暮らしの男性です。

私はうつ病に約7年もの間、苦しんできました。
ある事があってうつ病にかかり、職場に適応できなくなり、長期間の有休や欠勤・休職を何度も繰り返してしまうようになっていました。

病状は何年間も全く改善せず、もう自分のこの病気は一生このままなんだろうか、こんなに毎日が苦しいのなら、これから先、生きていても仕方ないのではないか、とすら考えていました。
その時間は長い長い間続きました。
本当に辛くて苦しい日々でした。

そんなある時、リトルプラスに出会いました。

うつ病の治療に関することをネットで調べていた時に、偶然このホームページを見つけたのです。
電話をして見学・体験通所をしてから、研修生として通わせていただく事になりました。

その研修生時代に書いたものがこちら(http://little-plus.jp/flow/voice/post-1066/)。
ページの一番上のエピソードが、当時の私が書いたものです。

そして、ここで私の担当となるスタッフさんに出会う事ができました。
それが私にとっては素晴らしい出来事となりました。
このスタッフさんには本当に色々とお世話になりました。
最初は自分一人での日常生活を送る事すらできなかった私を導き、時には優しくアドバイスを、時には厳しく叱咤激励をいただき、どうすれば良いのかを一緒に悩んで考えていただき、うつ病克服への道を開いてくださいました。
社会復帰した今も悩みや辛さも感じる中で毎日のようにメールを通じて支援してくださっており、いま何とか頑張れているのもこのスタッフさんに出会えたおかげです。
本当に感謝しています。

また、家族ですら理解してもらえないうつ病の辛さ、苦しさを共有できる研修生の仲間たちとここで出会えた事も私にとってはかけがえのない事でした。
一緒にこの病気と闘おう、頑張ろう、と励ましあえる仲間達がここにはいます。
自分一人だけが辛いんじゃない、苦しいんじゃない、苦しくても頑張っている人が自分以外にもいる、と感じられた事がいったいどれほど私の心の支えになってくれた事でしょうか。
その絆は強く、復職した今でも会社が休みの土曜日通所の日やOB会等で会って近況を報告し合い、悩みを分かち合い、お互いに励まし合って、一緒に頑張っている仲間達です。

このスタッフさんと仲間達と一緒に私はリトルプラスのプログラムに取り組み、うつ病克服に向けて様々な事を学び、考え、行動し、社会復帰の訓練をして、この7月から会社に復職することができました。

現在ではうつの症状もほとんど無くなり(時々、ひょっこり顔を出したりはしますが)、何とか無事に社会復帰することができています。

今までの復職時とは違って、もう休職する事はないだろう、ちゃんと働いていけるだろう、と言う自信と手ごたえを感じつつあります。

その経験は卒業生講座として発表もさせていただきました。
そのときの様子がこちら(http://little-plus.jp/staffblog/post-3241/)。
講座の内容の一部がこちら(http://little-plus.jp/staffblog/post-3856/)。

その講座の最後に、私は昔ある漫画で読んだ、リトルプラスに通う間も今もずっと自分を支えてくれている、こんな詩を仲間達に贈りました(フレデリック・ラングブリッジ「不滅の詩」より引用)。

「二人の囚人が鉄格子から外を眺めた。
一人は泥を見た。一人は星を見た。」

うつ病と言う牢獄の中にいても、自分の目線の方向で、その持つ志の高さで、うつむいているか上を向いているかで、その先に見えるものは全く違ってくるんだ、と言う事をこの詩は言っているような気がします。
そして、自分は常に星を見る人間でありたい、星を見ていたい、とこの詩を見る度に思います。

こうして社会復帰できた私が、いま現在うつ病に苦しんでいる方に一番お伝えしたい事、それは「大丈夫、希望はある。だから、あきらめないで。」と言う事です。

今はきっと、先の見えない絶望的な真っ暗闇の中で、出口の方向すらわからず苦しんでおられるかと思います。
私もそうでした。
毎日が辛く、苦しく、未来も見えず、もう生きていくのもしんどいと常に感じていました。
その日々はとてもとても長い間、続きました。

でも希望はあります。
顔をあげて、目を凝らして探してみてください。
どんなに小さくても、どんなにか細くても、どんなに遥か遠くにだったとしても、必ず希望と言う名の星の光が見えるはずです。
希望はあるんです。
だから、うつ病と言う牢獄の中からでも、どうか泥を見ずに、上を向いて星を見てください。
絶対にあきらめないでください。
立ち止まらないでください。
もう自分はダメだと思ったりしないでください。

リトルプラスからは私も含め多くの人達がうつ病を克服して社会復帰しています。
今まさに頑張っている仲間達もたくさんいます。
もう辛くない、苦しくもない、生きていて良かった、幸せだと感じるようになる時がいつか来ます。
だから、決して絶望しないでください。
希望は、星の光は、すぐそこにあります。
ひょっとしたらあなたも、それをリトルプラスで見つける事ができるかも知れません。
今の辛く苦しい状況を変えるきっかけになるかも知れません。

どうか、ほんの少しだけ、ほんの小さな一歩だけ踏み出す勇気を出してみてください。

私の卒業生講座の資料やリトルプラスで日々取り組んでいたことの記録は公開していますので、興味があれば見学に来られた際にでも見てください(NO.4のパソコンに全部入っています。スタッフさんに聞いてみてください)。
何かの参考になるかも知れません。
また、今でも土曜日には遊びに行かせていただいているので、私の体験で良ければ直接お話することもできます。

私のこの文章が、今うつ病に苦しんでいるどなたかのお役に少しでも立てれば、辛く苦しい病状を変えていく何かのきっかけになれれば良いなぁと思います。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。