メンタルヘルス
心療内科、神経内科、神経科、精神科って何が違うの?
うつ病リワークリトルプラス青井です。
心療内科、神経内科、神経科、精神科って何が違うの?
気になる方もいらっしゃるかもしれません。時々聞かれることもあるのですが、受診時の参考にもなるかもしれないので、参考になる文章を引用しておきたいと思います。
まず、一応の定義として、精神科はうつ病や統合失調症などの精神障害を対象とし、神経科は一般にはノイローゼと呼ばれるような不安神経症や強迫神経症などの精神障害を対象とするとされています。しかし、この両者はほとんど区別されることはありません。一般的に精神神経科などとひと括りにしているところが多く見られます。つまり、「精神科」、「精神科・神経科」、「精神神経科」と標榜してある医療機関は、ほぼ同じ精神障害を対象としていると考えてよいでしょう。
それに対して心療内科は、本来、「心身症」と呼ばれる身体疾患を治療の対象としています。心身症とは、前述のとおり (77ページ)、胃潰 瘍 、高血圧 、喘息など、身体疾患の中で、その発症や経過に心理的社会的因子が密接に関与している身体疾患のことを指します。 つまり、心療内科はあくまで内科ですから、単にうつ病というよりは、ストレスなどが原因で発症した身体疾患を治療の対象としているのです。 精神科や神経科との違いをわかりやすく説明すると、ストレスや心理的問題により不安や緊張、落ち込みなどの形で心に強く症状が表れれば精神科や神経科の対象となりますが、動悸や下痢、さらには高血圧や喘息など身体に強く症状が表れれば心療内科の対象となります。
しかし、これはあくまで原則的な説明です。 一般の人々の精神科や神経科に対する誤解と偏見が強く、 「心療内科だったら通院してもいいけど、精神科には行きたくない」という患者さんもたくさんいるため、「心療内科・精神科」と標榜して開業する精神科医が増えていることも事実ですので、これらの診療科について厳密な違いを問う意味はあまりないでしょう。
ただし、 神経内科だけは別です。精神科・神経科・心療内科と名前が似ているのでよくまちがえてしまう患者さんがいるのですが、神経内科はこれらの科と異なります。精神的な問題からではなく、脳や脊髄、 神筋肉に病気があり、それにより体が不自由になる病気(たとえば パーキンソン病や脳卒中後遺症など) を扱う診療科ですので、注意してください。
「精神科産業医が明かす職場のメンタルヘルスの正しい知識 吉野聡著 2012 PP107」
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