うつ病リワークリトルプラスの青井です。

うつ病から社会復帰を目指す方々が多く来所されています。

今日はうつ病についてのこと、社会復帰に大切なポイントを書いてみます。

多くの人がうつ病からの回復過程で良くなったり悪化したりを経験し、完全な回復には数ヶ月から半年程度かかることが一般的です。

さらに、うつ病は症状が改善した後も再発するリスクが高いため、治療期間中の生活の仕方が社会復帰に向けて非常に重要になります。

以下はうつ病からの社会復帰を目指す際に心掛けたい重要なポイントです。

休養を優先し焦らない
うつ病を克服するためには、十分な休養を取り、失われたエネルギーを回復させることが最優先です。休養中に「怠けている」と感じたり、早く回復しなければと焦る気持ちが生じることもありますが、完全な休息に集中することが重要で、治療が始まったら、「〜すべき」「〜しなければならない」という考え方を手放し、休養に専念することが大切です。

治療の自己中断を避ける
うつ病治療薬は、症状の改善だけでなく、安定期に入ってからの再発予防にも役立ちます。体調が良くなっても、勝手に薬の量を減らしたり中断したりすることは避け、薬の飲み忘れにも注意しましょう。

生活リズムの整備
活動エネルギーが戻り始めたら、徐々に生活リズムを整え、復職に向けて準備を始めましょう。定時に起床し、日光を浴びることで、睡眠リズムを整えることができます。また、適度な運動を取り入れて体力維持に努めることも重要です。

ストレス管理
強いまたは長期間のストレスがうつ病の一因となるため、ストレス対処法を身につけることが再発防止に役立ちます。「認知行動療法」や「対人関係療法」など、考え方や行動の修正を促す療法が、薬物療法と合わせて効果的です。

職場環境の調整
社会復帰に際しては、うつ病の発症に寄与した可能性のある職場環境の問題を解決することが必要です。業務量や人間関係の調整が必要な場合は、職場での話し合いを試みましょう。必要に応じて、産業医などの第三者の介入を求めることも一つの手です。

参考：厚生労働省　こころの耳　https://kokoro.mhlw.go.jp/

また、同時にうつ病リワークリトルプラス等支援期間の利用を検討してみても良いかもしれません。こちらも、主治医と話し合いながら進めるのが良いかと思います。