プログラム
職場復帰可否の判断基準
いきなり難しそうな題目ですが・・・
ご存じない方も大勢いらっしゃるようなので、いち知識として転載しておきたいと思います。
現代において、心の病の増加は日本全体の大きな、そして喫緊の課題です。
もう少しカテゴリを絞ると、「労働者の心の健康」が大きな問題となっております。
少子高齢化(あるいは諸々の要因)により、ただでさえ労働力人口は減少の一途をたどっています。
そこに、うつ病などで休職・離職を余儀なくされる労働者が増加しています。
労働力の減少が、国益に影響を与えることは、火を見るより明らかではないかと思います。
下のグラフをご覧下さい。
心の病により職場を休職・離職される方は多くいらっしゃいますが、「これ」といった対策は未だないままとなっています。
昨年12月から、日本でもようやく始まったストレスチェックで少しでもメンタルヘルス対策がすすむといいのですが、、、効果のほどは未知数です。
しかし、少なからず、国民、特に労働者の目が、メンタルヘルスという言葉に向けられる機会は増えたと思います。ひとごとではない心の健康とその病。
リトルプラスでは、心の健康問題により休職・離職した方を対象に、職場にそして社会に復帰するお手伝いを行なっております。
さて、題目にあるのは、厚生労働省が発行している
「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」という冊子の一部の項目です。(時々、改訂されております)
うつ病等で休職した方が、いつの時点で職場に復帰するかというのは、大変難しい問題です。
冊子の中で、その時期判断の例として以下のような項目をあげています。
しかし、あくまで例であり参考です。
労働者が十分な意欲を示している
通勤時間帯に一人で安全に通勤ができる
決まった勤務日、時間に就労が継続して可能である
業務に必要な作業ができる
作業による疲労が翌日までに十分回復する
適切な睡眠覚醒リズムが整っている、昼間に眠気がない
業務遂行に必要な注意力・集中力が回復している など
とあります。
こうした項目について、労働者一人で判断することは大変難しいと思います。
集中力や思考力が低下してしまった状態では、余計のこと難しいことではないでしょうか?
また、療養だからといって、一日中家で悶々としていても、回復できないこともあります。
仕事に戻るということ、あるいはその前提として、集中力や思考力、ストレス耐性、コミュニケーションスキル、生活リズムなどをある程度までに回復させなければなりません。
そうしたときに、リワークが役に立ちます。
主治医、産業医、職場との連携を行いながら、スムーズに職場に戻るためのお手伝いを行ないます。
また、専任スタッフが専門的立場から、労働者(患者さん)の状態や変化を様々にモニタリングします。
リワークに通うことで、いわゆる復職準備性を向上させ、職場に戻る。
仕事に、職場に戻って頂くことで、数字には表れない労働者人口、生産人口が多少なりとも改善してくる様に考えています。
リトルプラスでは、見学やプログラム体験を随時受け付けております。
資料だけ欲しい方は、お問い合わせください。
職員一同、お待ちしております。
この記事の投稿者
PROFILE
公認心理師・臨床心理士・精神保健福祉士
青井 洸
Kou Aoi