プログラム
3クール目の集団認知行動療法を終えました
雨がシトシトと降っております、玉野市。
皆さん、如何お過ごしでしょうか?
九州地方は大雨で大きな被害が出ているようです。
自然の大きさやその影響にはいつも驚かされます。
さて、今日は集団認知行動療法(CBGT)の3クール目が終了しました。
リトルプラスでは1クールが15セッションで構成されておりまして、毎週1セッションに取り組んでいます。
集団認知行動療法は、認知行動療法を個人で行なうのではなく、集団で行ないます。
そのメリットや治療効果は色々と語られています。
主には以下のようなものが代表的です。
- 同じ境遇に置かれた患者同士の助け合いを促す機会となる
- 患者同士の刺激による治療意欲の向上
- 客観的視点の醸成
- 職場復帰に向けた不安感などの共有
など
リトルプラスでの、集団認知行動療法は認知面と行動面、そして対人スキル面に別けて行なっております。
例えば、認知再構成法や行動活性化、アサーショントレーニングなどがそれに当たります。
ちなみに、集団認知行動療法研究会にも所属しております。
今回、3クール目が終了しました。
全ての回に参加された方には、修了証書をお渡ししております。
こんな感じです。
今回は2名の研修生が修了証書を手に納めました。
おめでとうございます。
ただ単に続けて参加すること自体、大変なことだったろうと思います。
続ける事が復職への自信になったのではないかと思います。
学んだ事をしっかりと日常で活かせるといいですね!
修了証書を手にした研修生は、どこか誇らしげで嬉しそうな、そんな表情でした。
来月7月よりCBGTの4クール目が始まります。
CBGTに興味関心がある方、見学も可能ですので是非お越し下さい。
認知行動療法については、認知行動療法センターの説明が分かり易いかと思いますので、転載しておきます。
詳細はこちら。
認知療法・認知行動療法というのは、認知に働きかけて気持ちを楽にする精神療法(心理療法)の一種です。
認知というのは、ものの受け取り方や考え方という意味です。
ストレスを感じると私たちは悲観的に考えがちになって、問題を解決できないこころの状態に追い込んでいくのですが、認知療法では、そうした考え方のバランスを取ってストレスに上手に対応できるこころの状態をつくっていきます。私たちは、自分が置かれている状況を絶えず主観的に判断し続けています。
これは、通常は適応的に行われているのですが、強いストレスを受けているときやうつ状態に陥っているときなど、特別な状況下ではそうした認知に歪みが生じてきます。
その結果、抑うつ感や不安感が強まり、非適応的な行動が強まり、さらに認知の歪みが引き起こされるようになります。悲観的になりすぎず、かといって楽観的にもなりすぎず、地に足のついた現実的でしなやかな考え方をして、いま現在の問題に対処していけるように手助けします。
認知療法・認知行動療法は欧米ではうつ病や不安障害(パニック障害、社交不安障害、心的外傷後ストレス障害、強迫性障害など)、不眠症、摂食障害、統合失調症などの多くの精神疾患に効果があることが実証されて広く使われるようになってきました。
認知行動療法では、自動思考と呼ばれる、気持ちが大きく動揺したりつらくなったりしたときに患者の頭に浮かんでいた考えに目を向けて、それがどの程度現実と食い違っているかを検証し、思考のバランスをとっていきます。
続く・・・
(認知行動療法センターより転載)
この記事の投稿者
PROFILE
公認心理師・臨床心理士・精神保健福祉士
青井 洸
Kou Aoi