50代 男性

一つのことにとらわれず、小さな楽しみを大切にぼちぼちやっていこうと思います。

私の場合はまず妻がうつ病を患いました。

いわゆる産後うつだったとおもいますが、状態は良くなったり悪くなったりを繰り返し気が付くと約8年になります。

私はうつ病患者の家族としてのストレスが溜まっていたことと、転勤による新しい職場になじめないストレスなどから酷く体調、精神面に不調をきたし、心療内科を受診することとなりました。

この頃の私は仕事でのミスも多く集中できない状態で、何もかもがもうどうでもいいという気持ちでいっぱいで、この世から消えたい、いなくなりたいという思いに取りつかれていました。

心療内科で「うつ病」だと言われ、「まさか自分までうつ病だとは」というショックと、同時に「ああ自分は病気なのだ」というほっとした気持ちが入り乱れて、とても複雑な気持ちだったのを覚えています。

結果、私は休職しうつ病の治療をすることとなりました。

最初の頃はなにもする気が起きずただ薬を飲んで寝るばかりの生活でした。
それでも3ヶ月、半年とするうちにこのままではだめだという思いが徐々に膨らんできて転職を考えるようになっていました。

この頃に一度リトルプラスを見学しました。
プログラムに参加している研修生はみなさん元気そうに見え取組や発言もしっかりしていて、私にここで出来るのかという思いに圧倒され、この時点での入所には至りませんでした。

それから半年後、私の体調面、精神面の状態はかなり良くなってきて復職を考えられるようになってきました。
この間もリトルプラスのホームページは毎月チェックしていて今度こそ入所しようと決心し2017年2月に入所しました。

それまで家をあまり出ることのなかった生活が一変し、復職に向けて規則正しい生活が出来るようになりました。また、再発防止についての講義やその他様々なプログラムを体験できました。同じような経験を持つ仲間ができいろいろな話をすることもできました。

私はうつ病と診断を受けて、1年4か月で復職しました。
そのうち復職前の約3ヶ月間リトルプラスに通いました。
復職してみてやはり仕事をすることの厳しさを改めて感じています。
でも、リトルプラスに通っていたことが自信となり、なんとか職場でも対応出来ていると思います。

うつ病は再発しやすい病気だと聞きます。
でもリトルプラスで学んだ認知行動療法など病気と闘う武器を今は持っていると思っています。

うつ病を患ってしまい、私と同じように何とかしなければと思っている人は、一度リトルプラスを見学してみるのもいいのではないでしょうか。
親身になってくれるスタッフがいて、同じ悩みを共有できる仲間がいます。
私はなかなか一歩が踏み出せなかったのですが、今ではもっと早くにリトルプラスを利用すればもっと良かった。と思っています。

一度きりの人生です。
一つのことにとらわれず、小さな楽しみを大切にぼちぼちやっていこうと思います。