30代 男性
リトルプラスを卒業する事がせまって・・・
リトルプラスを卒業する事がせまって・・・
次のステップに進めて嬉しい気持ちもあるが正直かなり寂しいという気持ちがいっぱいだ。
ここは踏み台だと職員の方などに言われるが、私にとってはかなり思い出深く大切な所になった。
長い人生のたかが三ヶ月程度の出来事だったが、とても大切な時間を過ごせた。
初めは行きたくないとかこんなところに来ても意味がないと思っていた。自分は大丈夫。他の人とは違う。すぐに元気になりいつでも社会復帰出来ると思っていた。
しかし、通所していくと、みんななんて強いんだと思い、自分の弱さや情けなさがわかってきた。
それからみんなとプログラムをこなし、コミュニケーションをとるにつれて、行くのがどんどん楽しみになり、自分の大切なライフワークになっていった。
鬱になり人に自分の事などを話すのが嫌だったが、他の研修生やスタッフの方と話すとかなり楽になっていくのがわかった。
聞くのも楽しくなっていった。
赤の他人の事なのに、みなさんかなり親身になり聞いてくれて時には厳しい意見も言ってくれた。
そして、今卒業という事が決まっているが正直心配事はたくさんある。
再発の事、体力面の事、新しい職場での事。
しかし、ここで過ごし学んだ事があれば絶対という自信はないが大丈夫という自分もいる。
少し前の自分だったら、こんな事思いもしなかっただろう。
焦っていた私にスタッフの方が四路五動という言葉を教えてくれた。
止まるのもまた一つの動きと聞いたときとても心に響いた。
私はここに来て止まるという動きをしていたんだと気づかせてくれた。
人間、上下左右の動きは出来るが、止まると言う動きが一番難しんじゃないかと思った。
私はホントにここに来て止まるという動きが出来て本当によかった。
短い間だったが、色んな事を学び色んな考えを知ることが出来た。
この動きがあったからこそ復帰ができ、目標に向かっての行動が出来ると思う。
スタッフ、研修生の方には本当に感謝しかない。
私は卒業しても時々止まるという動きのためにここに来たい。
そして、刺激を受けたり刺激を与えられる事を伝えていきたい。