うつ病に特化した岡山県玉野市の 職場復帰支援 + 再発予防施設

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メンタルヘルス

職場、精神疾患、労働災害認定

まず、以下の記事を見てください。

10月25日付け、日本経済新聞からの抜粋です。

過労で心の病、30代が3割 労災認定で目立つ若者
厚労省研究班

過労によってうつ病などの精神疾患を発症し、労災認定を受けた男女はともに30代が3割超を占め、年代別で最も多いことが25日、厚生労働省研究班の調査で分かった。20代も含めると男性は約5割、女性は約6割を若年層が占め、深刻な現状が浮き彫りになった。厚労省は今年度から若者に特化したメンタルヘルス事業を始めており、「心の病」を未然に防ぐ。

研究班は2010年1月~15年3月に支給決定された精神疾患による2千人の労災認定事案を分析した。

うつ病などの精神疾患の発症時の年齢をみると、男性は30代が436人(31.8%)で最も多く、40代が392人(28.6%)、20代が262人(19.1%)と続いた。一方で、女性も最も多かったのは30代の195人(31.2%)だったが、次は20代の186人(29.8%)と僅差だった。

自殺による死亡は男性352人、女性16人と男性が大半を占めた。男性の場合、40代が101人(28.7%)で最も多かった。女性は20代が9人(56.3%)で半分以上を占めていた。

過労でうつ病などを発症し、自殺するケースは後を絶たない。電通の新入女性社員だった高橋まつりさん(当時24)は過労でうつ病を発症し、昨年12月に自殺した。

遺族側代理人によると、今年9月に労災と認定された高橋さんの残業時間は昨年10月9日~11月7日で約105時間。これを受け、東京労働局の過重労働撲滅特別対策班などは電通の東京本社と3支社、主要5子会社を労働基準法に基づき立ち入り調査した。

厚労省は、若者が過労による精神疾患で労災認定を受けるケースが多い事態を重くみている。今年度から産業医や産業カウンセラーを企業に派遣する事業を開始。若手従業員を対象とする研修会を開き、自分のストレスにどう気づくかなどを伝えている。厚労省の担当者は「若者の心のケアに力を入れていきたい」と話している。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG25H98_V21C16A0CR8000/より引用

先日の電通の過労死問題も、各メディアに取り上げられており、記憶に新しいです。
あのような痛ましいことが起こらぬよう、企業もメンタルヘルス対策について努力を続けていく必要があると思います。

記事にある20代、30代の働き盛りの人たち。
労働力人口はただでさえこの日本では低下していっています。

こうした若年層が健康で働けるために、働き続けるために何が出来るのか。
企業は何が出来るのか。
労働者は何が出来るのか。
そして、我々は何が出来るのか。

これからの日本の労働、職場、精神疾患、就労支援、いろいろと日々考えながら、過ごしているところです。

直近のデータ(労働安全衛生調査)は厚生労働省のページから閲覧可能です。

テーブルに置かれたリトルプラスのパンフレット
職場復帰支援施設リトルプラス@ガーデンにて

この記事の投稿者

PROFILE

#うつ病%20#リワーク%20#リトルプラス #スタッフ

公認心理師・臨床心理士・精神保健福祉士

青井 洸

Kou Aoi