メンタルヘルス
労働者とストレス
労働者とストレス
リトルプラス 青井です。
労働者のストレスを理解するための12か条というのがあります。
鈴木瞬著 こころの科学「くすりにたよれない産業医学の超実践~産業医が考えるストレス対処~」より抜粋です。
1 ストレスの原因は人によってさまざまである。その一方で生じるストレスの結果は一様である。
2 死ぬまでストレスフリーになることはありえない。生きるには適度なストレスが不可欠である。
3 労務量の増加だけでなく、仕事のコントロール感の減少はストレスである。
4 与えられた役割が曖昧だとストレスを感じる。
5 頑張っても見合った報酬(お金、感謝、承認など)が得られないとストレスを感じる。
6 同僚や上司等からのサポートの不足はストレスとなる。
7 配偶者との関係悪化や別離は大きなストレスである。
8 昇進や臨時収入、結婚、出産など、一見望ましく見えるものでも、置かれた環境が変化することそのものがストレスになる。
9 環境や習慣の変化が一時的に積み重なると大きなストレスになる。
10 転居や異動、入社直後など環境変化直後は疲れを感じにくく、見るもの全てや新鮮に見えるが、後に疲労とストレスが生じる。
11 組織と個人の価値観が一致しないことはストレスである。
12 大抵のストレスに人は順応できる。
引用:鈴木瞬著 こころの科学「くすりにたよれない産業医学の超実践~産業医が考えるストレス対処~」
著者は産業医でもあります。さまざまなストレスモデルがある中で、著者独自の「労働者が抱えるストレスを理解するための12か条」を記しています。よくまとまっていて、事業主(雇用主)やライン(管理監督者)は心得ておいて損はないと思います。もちろん、事業所内の産業衛生スタッフ、人事担当者も同様に必要なことかと思います。
この記事の投稿者
PROFILE
公認心理師・臨床心理士・精神保健福祉士
青井 洸
Kou Aoi