プログラム
うつ病。生々しい体験記
うつ病。生々しい体験記
うつ病リワークLittle Plus 青井です。
今日は、研修生であったある人の体験記を。
「研修生であった」というのは、リトルプラスを利用してうつ病からの復職を果たしたからです。
うつ病からの復職、復帰をまとめた物を前回の講座で発表いただきました。
その資料を使わせて頂けるとのことで、一部、ごく一部ですが公開したいと思います。
(ご本人より掲載の許可をいただいております)
うつ病からの復職。
それがどれほど大変であったか、リトルプラスで過ごした時間が有用であったか、復職した今はどうなのか、アドバイスなど・・・
人を想う気持ちが詰まった資料です。
最悪だったころ
1.昼夜逆転。夜は布団の中で携帯をずっといじっているだけ。眠れない。日中にウトウトするが熟睡感が無く常に睡眠不足と感じる。眠れずに苦しさばかりがつのる。
2.一日中絶え間なく繰り返し続く抑うつ感と焦燥感。
3.過去の嫌な思い出が次々とフラッシュバック。
4.真っ暗なトンネルの中にいるようで、出口の方向すら見えず、生きていても仕方がないとすら考えてしまう。
最悪だったころ2
5.とにかく辛い。気持ちが重い。吐き気がする。腹の中に大量の鉛の塊が入っているような気がする。息苦しい。
6.大量の寝汗。二日間で敷布団掛布団がビショビショに。最後は母が老人介護用の布団の防水マット買ってきました。
7.人と話ができない。呂律が回らない。
8.少し前の事が思い出せない。
9.マンガすら読めない。TVも見ていられない。集中力が全く無く頭に何も入ってこない。
最悪だったころ3
10.喉が渇き、コーヒーを大量に飲む。と頭が痛い。吐きそうになる。気分が余計に悪くなる。
11.布団からでるのも億劫。でもじっとしてるとそれはそれで落ち着かない。行き場のない焦燥感で身が焼かれる感じ。
12.何もやる気が起きない。やる気が起きないことでダメな自分を責め、ますます落ち込む。
13.精神安定剤を一日中飲んでいる。が、効果無し。
こうした最悪だった頃(急性期)から回復期に至り、ある日リトルプラスを見つけました。
1.「岡山 うつ」で検索していてホームページを偶然見つけました。
2.研修生の声/卒業生の声が具体的で期待できる内容でした。
3.LP以外の自治体のリワークは3ヶ月だけ、とか主治医をその系列の病院へ変更しないといけなかったりとかで、利用しにくいものでした。
4.勇気を出して電話し、話を聞きにいきました。最初は青井さんでした。その後一週間のお試し期間を経て11月から通うことに。担当は妹尾さんについていただく事になりました。
そして、リトルプラスのリワークプログラムを利用し始めます。
が・・・
1.最初の頃は玄関の扉の前で深呼吸してから入ってました。入るのが怖かった。人が怖かった。
2.人ともほとんど会話せず。そこにいるだけ、ソファで横になってるだけ。
3.Aさん、Bさん、Cちゃん達が話しかけてくれて、だんだん打ち解けることができました。
しんどい日がありながらも片道40分ほどかけリトルプラスへ毎日通所することになります。
まずはクラブLで生活リズムの改善を目標とし通って来られます。
1.少し慣れてくるとPGに参加できるように。
2.PG最初にあるアイスブレイクやPG内容に集中してる間は、過去の悩みや将来の不安を感じずにいました。研修生同士で話して笑ってるときもそうでした。
3.これが「心の休息時間」になりました。休職して身体は休まっているんですが、心は休まっていなかったのです。LPに参加して「悩みや不安を考えていない時間」がとれたことが一番良かったなぁ、と感じています。
4.クラブLでは負荷を与える事よりも「身体と心の休息時間」を取ってください。そのうちに気分が改善されていくと思います。
数ヶ月頑張って通い、クラブP(作業負荷、心理的負荷の高めのグループ)に移行します。
1.生活改善ができたので復職を考えはじめPに上がりました。
2.最初はLより「かなり負荷が上がった」と感じました。特にオフィスワークと擬似職場負荷トレーニングの負荷はかなり高く感じました。
うつ病から復職するという大きな目標を抱えていたからこそできた皆勤賞。
頑張って通って来られていました。
さて、一旦ここまで。
次回、復職時のアドバイスなどを掲載したいと思います。
ちなみに、生活リズムの安定化が図れてくると、部屋の様子も変化してきます。
素晴らしい変化だと思います。
と同時に、うつ病のしんどさを目の当たりにする写真であると思います。
施設の見学、プログラムの体験も受け付けております。
お気軽にお問い合わせください。資料請求も可能です。
まずは一歩踏み出してみませんか?
病状・体調・気分状態によってフレキシブルにプログラムの選択が可能です。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
この記事の投稿者
PROFILE
公認心理師・臨床心理士・精神保健福祉士
青井 洸
Kou Aoi