うつ病に特化した岡山県玉野市の 職場復帰支援 + 再発予防施設

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リワークを利用して仕事に戻った私が感じたこと

リトルプラス青井です。

先日、玉野市で開催されました玉野こころの講演会には、多くの方々がご参加くださいました。

その講演会の中で、体験者の発表がありました。

うつ病からリトルプラスを利用して、職場復帰。その後、約1年間が経過しています。順調な様子です。

体験者の発表はどの教科書よりも良い意味で生生しく、そして力強かったと思いました。

今回、掲載許可をいただいたので、発表文章を掲載しておきたいと思います。

発表者さん、ありがとうございました!

みなさんこんにちは。

私はリワークを利用して仕事に戻り、一年以上が経ちました。

今日は、そんな私が感じたことを、お話ししようと思います。

 

うつ病になったのは10年ほど前、過労が原因でした。

それから何度も休職を繰り返しています。

今回は特に長く、最終的には3年近くも休んでしまいました。

 

うつ病になって私は、どん底気分を嫌というほど味わいました。

 

過食嘔吐も発症し、体重は倍になりました。

女性としての30代を、うつ病で過ごすことになったのは、本当に大きな痛手でした。

ずっとふさぎ込んでいて、友人とのかかわりも、すっかり途切れてしまいました。

ひんぱんに休職をしていては、昇進もままならず、経済的な損失を考えるだけで気が遠くなります。

 

ナイナイ尽くしのこんな私が、生きてる意味ってあるのかなって、ずっとそう感じていました。

うつ病にさえならなければと、何度そう思ったことでしょう。

 

それでも私は仕事に、社会に戻れました。

職場に戻ってもう一年以上、フルタイムで仕事をやっています。

それどころか、プライベートは以前よりも充実していて、毎日を楽しく過ごしています。

昨年は瀬戸内国際芸術祭で、あちこちうろうろ見て回って楽しかったです。

 

10年うつ病で、3年も仕事に行けなかった私が、今こうして再び自分の足で立って、歩けているのです。

 

私はリワークリトルプラスを利用して仕事に戻って良かった。

だから同じ状況の人には勧めたいです。

 

私は仕事に戻ることの大変さを知っています。

そして、再発させずに、仕事を続けるのがどんなに難しいか。何度も痛い目にあいました。

だからこそ、リワークの利用を勧めたいのです。

 

理由は大きく3つあります。

 

1つめの理由は、社会に戻る準備ができるから。

うつ病になるとどうしても、物理的にも心理的にも、一人で閉じこもってしまいますが、それでは社会に戻ってもうまくやれません。

身支度をして時間に合わせて通って、人と協力して一つの作業をする。休憩時間にはみんなと雑談もする。

一人で自宅に居ては、できないことばかりです。

 

メリットの2つめは、仲間の存在です。

なんで自分だけがこんな辛い目にあうのだろう、そう思っていました。

でも、リワークに行くと、同じように病気で苦しんで、同じように仕事に戻ろうともがいている人に会えました。

辛いのは自分だけじゃない、同じようにしんどさを感じている人がいて、それでも毎日、リワークに通ってくる人がいる。

苦しい時期を乗り越えて、元気になった人がいる。

そんな仲間たちの姿に、私はすごく励まされました。

もしかしたら自分にもできるかもしれない、だからもうちょっとだけやってみようって、そう思えたのです。

今でも、仲間のことを思うと、辛くても踏ん張ろうって気持ちが湧いてきます。

そう思わせてくれる、元気をくれる仲間の存在は、本当に大切なものです。

 

最後3つめは、仕事に戻ってからもフォローしていただけること。

これが何よりもありがたく、私はとても助けられました。

仕事に戻るのは、ゴールではなくスタート、ここからが本番です。

復職を果たしたといっても、いきなり最初から元のようにはできませんでした。

以前ならなんでもなかった簡単な仕事が、すごく難しく感じて、なんでできないんだろうって、情けなくて悲しくなりました。

また、プライベートでも次々と辛いことが降りかかり、叩き落されました。

そういうとき、スタッフさんたちが大きな支えになってくれたのです。

電話やメールをしたり、直接施設を訪ねて話を聞いてもらったりして、たくさんの助言をいただきました。

私の中の、社会人の部分だけを切り取るのではなく、私というもの全体を見て、丸ごと支えていただいたように感じています。

リトルプラスの存在がなかったら、早い時期に潰れてしまったでしょう。

 

リトルプラスに行って人に会って、いろんなことをみんなと一緒にやって、いろんな考え方を知りました。

プログラムで新しく学んだり、他の人と過ごすうちに感じ取ったりして、私自身の考え方が、明るく前向きに変わりました。

そうやって私自身が変化したから、今回は再発せず、仕事を続けていられるのだと思います。

 

本当に、私は変わりました。

今でも十分太っていて、先日の健康診断でメタボだーって注意くらったのですが、通所開始の頃、1年8か月前でしょうか。そのころはもっと太っていて、今より体重は35kgほど重たかったです。

こうして全身ピンクの花柄を着て、こんな多くの人の前で話をしていますが、前はこんなじゃありませんでした。

髪の毛は伸び放題のぼさぼさで、ジャージしか着るものがなくて、人の輪に入るなんてできなくて。

リワークに行くのだって毎日は無理で、1回出たら2,3日はダウンして欠席していました。

市役所から15分ほど歩けば、リトルプラスに到着するのですが、しんどいからとたまにタクシーで乗り付けたこともあります。

今はリトルプラスからバスで帰るとき、最寄りの市役所ではなく、たまに田井のバス停まで歩く日すらあります。

 

私は元気になりました。

元気にしていただいた、元気になるまで支えていただきました。

 

リワークに興味を持った方がいらしたら、ぜひ、見学してみてください。

見学が無理なら、ホームページで日々の様子を、のぞいてみてください。

そうやって、今いる場所からほんのちょっとでいいから、動いてみてください。

その少しの変化が、近い将来の大きな前進につながると、私は信じています。

自分自身がそうでしたから。

 

うつ病って本当に孤独で、辛いです。

一人でも多く、あんな苦しくて辛い、うつの状況から抜け出してほしい。

そういう思いがあり、このお話をいただいたとき、ここに立つことを決心しました。

 

わたくしの話は以上です。

みなさま、ご清聴ありがとうございました。

このような機会をいただけたことに、感謝申し上げます。

ありがとうございました。

講演をする会場の様子
たくさんの人の前での体験発表を行いました

同じ病で苦しんでいる仲間、あるいは戦友とともに、職場復帰、社会復帰を目指してきたことが語られています。
発表はとても堂々としていて、聞いているこちらは何の不安もなく、聞き入ってしまいました。

こうした当事者、体験者の声が、今困っている人たちの為になれば素晴らしいことだなと思います。

この記事の投稿者

PROFILE

http://マイクを持って案内をする青井代表

公認心理師・臨床心理士・精神保健福祉士

青井 洸

Kou Aoi