うつ病に特化した岡山県玉野市の 職場復帰支援 + 再発予防施設

ご利用者様の声

50代 男性

同じ患者との交流が私には一番効果がありました

1.はじめに
私は大変幸運にもLittle Plus(以下LP)に通い始め、「うつ抜け」を経験することが出来ました。いつかはうつが治るという希望だけは忘れずにはいましたが、LPのスタッフ、研修生との交流のおかげだと感謝しております。

以下に、これまでの経緯をまとめました。まれなケースで参考になるかどうか分かりませんが、何かの役に経てば幸いです。

2.うつと休職の経緯
2020年から約1年半、休職と復職を繰り返しました。また、病院も5か所を渡り歩きました。うつが改善しないジレンマから、「自分に合った病院が他にもあるのでは?」という気持ちが強く主治医を信じ切れていませんでした。最終的には倉敷の病院に戻りました。

ころころ病院を変えるのは良くないかもしれませんが、信頼でき自分に合う医師が大切であり、そのためにはいろいろ病院を試すのも悪くなかったと思っています。

3.直近のうつ症状
今考えるとバカな事をしたと反省しておりますが、一時は自分なりに完全に治ったと思い込み、自己判断で断薬し通院もやめてしまいました。案の定その後、うつ状態を再発し再休職を余儀なくされました。主治医より、「薬で躁に転じた可能性がある、躁の後にうつの落ち込みが来たのでしょう」と言われました。改めて考えると、気分の異常な高揚感があり、「おしゃべり」「他人にちゃちゃを入れる」などの行為がありました。

皆さん、私の様に自分勝手な判断で「減薬」「断薬」は絶対にしないようにしてください。

4.うつの主な原因
うつの直前まで多様な業務を担当していました。経験不足もあり、私には荷が重く、これらの業務が頭の中で長期間消化不良を起こしたことがうつにつながったのだと思います。

身の丈に合わない仕事はつらかったです。どうしてもそういう仕事をする際には、上手に周りの人に頼ることが大切です。

5.Little Plusとの出会い
主治医(倉敷)より「リワーク施設への通所はどうか」とLPを勧められました。投薬と認知行動療法だけでは改善が見られないことと、近くの実家で療養していたため通いやすいこともありました。休職を繰り返していたため、自分としてもリワーク活動を希望していたので、即合意し見学させて頂きました。

ただ当時はうつの症状が最悪で、食事、お風呂以外は布団にこもっている状態だったので、「こんな状態で通所が可能でしょうか?」とスタッフに不安を相談すると、「日数、時間を柔軟に対応するので大丈夫ですよ」と優しく説明して頂き、即体験入所へと移りました。

LPは優しいスタッフばかりで、各人の状態に合わせ柔軟に対応してくれるので心配不要です。

6.体験
体験の1日目は、「個別作業用の部屋」で2時間程度ジグソウパズルを作りました。その間に10分程度の休憩を挟みました。その時、同室の研修生が温かく声をかけてくれて、自己紹介を兼ねて、お互いのうつの状態などを話しました。お互いの状態を話すにつれて、「辛いのは自分だけではないんだ」という気持ちが芽生え、一気に心が軽くなりました。帰りの車では、今までの余裕の無い運転とは違い、「車からの景色がまったく違う」と思えるほどでした。

その後も体験を続け、他の研修生ともたくさんお話させてもらい、どんどん皆さんから元気を頂きました。

投薬、認知行動療法よりも、「同じ患者との交流」が私には一番効果がありました!

7.正式通所開始とLP以外の活動併用
通所初期は段階的に通所時間、日数を増やす形でスタートしました。
①初期2週間 :月、水、金の午前中
②2~4週目  :毎日の午前中
③5週目以降 :毎日の終日

「今回の休職で万全を期したい」「休職中にもっと高負荷を経験しておきたい」「休職中(復職前)に気分の落ち込みを経験しておきたい」との思いから、LPの合間に他の活動も行いました。幸い体調を崩すことはありませんでしたが、主治医、LPスタッフから「やりすぎ!!」と注意され、後半の期間は活動をセーブしました。

皆さんは私のような無茶なことは真似しないよう、ゆっくり自分のペースで毎日を過ごしてください。

8.LPの活動について
LPの活動は私には非常に良いものでした。プログラムの内容もバラエティーにとんでおり、研修生の体調の良し悪しにも配慮されています。うつの改善に最適な内容だと思います。施設長、スタッフの皆さんは、いつも温かく、真剣に研修生の状態を見守ってくれており、的確な対応、カウンセリングをしてくれました。

私が個人的に印象に残っているプログラムは「Pre-JOB(睡眠に関するプレゼン)」でした。メンバー数名で協力して発表資料を作成し、30分の発表を行い、非常に楽しく大成功に終りました。また、振り返りの時間では、「私が休憩を取るのが苦手」というテーマに関し、有難いことに全研修生が改善アイデアを出し合ってくれたので、早速活用させてもらっています。

全活動を通じて自分なりに心がけた事としては、「LP内を笑顔にすること」でした。自分がLPで元気をもらったので、他の研修生に少しでも元気になってもらいたいと思い、積極的に声かけしたり、笑いを取るように心がけました。自分自身も楽しい毎日を過させて頂きました。

LPは非常に居心地良く、充実した毎日が過せました。

9.最後に
うつは気分の波があり、私も「頭の中が土砂降り」の時期が長く続きました。そんな中でも、「投薬を守る」「生活リズムを守る」「朝の散歩を継続する」「いつかは治ると希望を忘れない」等がよかったのだと感じています。

また不思議ですが、私は今回の長期のうつ、休職を「ある意味良かった」と前向きに捉えています。約1年半苦しみましたが、親、友人、LPの皆さんの温かい支えも痛感したし、今まで気付けなかった事にもたくさん気付け、得るものが多かったです。

今は苦しいかもしれませんが、長い人生まだまだ挽回のチャンスはあります!